大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究
研究課題 | 肝細胞癌の生物学的特性及び臨床経過に関わる肝内シグナル分子の検討 |
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実施期間 | 2019年12月31日まで |
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研究機関 | 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学、消化器外科学 |
主任研究者 | 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 教授 竹原 徹郎 |
研究目的 | 肝細胞癌は、そのほとんどが慢性肝疾患を基盤に発症し肝悪性腫瘍の約95%を占め、肝硬変患者の死亡原因の多くを占めています。本邦では、肝細胞癌の約80%がC型肝炎ウイルス、約15%がB型肝炎ウイルスの持続感染による慢性肝炎及び肝硬変を発生母地としているが、近年の生活習慣の欧米化に伴い、肥満に伴う非アルコール性脂肪性肝炎(Nonalcoholic steatohepatitis:NASH)からの肝細胞癌も増加しています。治療技術の進歩に伴い、予後は改善されているものの、肝細胞癌は依然難治性悪性腫瘍の一つであり、その発症分子機構に基づいた新規治療法の開発が急務です。これまでの研究では、様々の肝内シグナル分子の関与が報告されていますが、実臨床に応用可能な治療標的や予後マーカーは依然明らかでないのが現状です。本研究では、肝細胞癌の生物学的特性及び臨床経過に関わる肝内シグナル分子を明らかにし、肝細胞癌の発症進展の分子機構の解明や新規治療法の開発に貢献することを目的としています。 |
対象 | 大阪大学医学部付属病院消化器外科において、1999年12月より、2006年2月までに肝細胞癌にて肝切除術を受けられた患者さん128名が対象です。 |
研究方法 | 今回の研究は、1999年12月より、2006年2月までに大阪大学医学部付属病院消化器外科において肝細胞癌にて肝切除術を受けられた患者さん128名を対象としています。臨床情報(検査データ・画像所見・治療内容・術後臨床経過)ならびに余剰生体試料(手術組織から抽出させて頂いたRNA及び蛋白質、病理組織等)を併せて解析させて頂き、発症進展や再発予後に関わる肝内シグナル因子について検討させて頂く、単施設・後ろ向き研究です。 |
プライバシーの 保護 |
本研究では、大阪大学医学部付属病院消化器外科において、1999年12月より、2006年2月までに肝切除術を施行された肝細胞癌患者様の臨床情報ならびに余剰生体試料を研究対象とさせて頂きます。プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。ご自身のデータを研究に使ってほしくないとお考えの場合には、2014年12月1日までに下記までご連絡ください。 |
本研究に関する 問い合わせ先 |
大阪大学消化器内科学 古田 訓丸(助教) 連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621) |


