大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究

 
研究課題 胆膵領域癌における免疫調整因子の臨床的意義の解明
実施期間 2020年8月31日まで
研究機関 大阪大学 消化器内科学
主任研究者 巽 智秀 (大阪大学消化器内科学・講師)
研究目的 膵癌・胆管癌をはじめとする胆膵領域癌は悪性腫瘍の中でも予後不良とされており、新規の治療法の開発は急務で、免疫療法を含めた新たな治療戦略の構築が期待されています。 本研究の目的は、胆膵領域癌における免疫調整因子の発現と、病変の診断・進展・予後といった因子との関連を解析し、新規バイオマーカーの開発及び新たな治療戦略を構築することです。
対象 当科にて採血を受け、当科の研究計画による包括同意を得て血清保存を行った方のうち、胆膵領域癌(膵癌・胆道癌)・慢性膵炎・膵嚢胞の方、及び対照として健康人および他臓器癌を合併していない大腸腺腫の方を対象としています。また、今後の診療において胆膵領域癌に対して新たに採血・超音波内視鏡下吸引細胞診(EUS-FNA)を受けられる方の場合は、個別に書面でのご説明させていただいた上で、採血を余分検体として、診断時に不要となったEUS-FNA検体を残余検体として使用させていただきます。
研究方法 末梢血における免疫調整因子の発現をELISA法で評価します。今後の診療で新たに余分採血を行う場合やEUS-FNAを施行し残余検体がある場合は、これらの検体から免疫細胞を単離し、免疫調整分子の発現をフローサイトメトリーで評価します。 これらの基礎的データと、大阪大学医学部附属病院の電子カルテよりIDや生年月日など個人を特定できる項目を除いて収集した検査所見や病理所見を比較し、その関連性について検証します。
利用する者の範囲 大阪大学消化器内科において集積したデータを利用、解析します。
試料・情報の管理について
責任を有する者の
氏名または名称
大阪大学消化器内科学 巽 智秀(講師)
プライバシーの
保護
プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。試料・情報が当該研究に用いられることについて、患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には、研究対象にしませんので、下記の連絡先までお申し出ください。ご自身のデータを使ってほしくないとお考えの場合は、2017年8月31日までに下記にご連絡ください。
本研究に関する
問い合わせ先
大阪大学消化器内科学 重川 稔(助教)
連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621)