大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究

 
研究課題 炎症性腸疾患の病態と炎症マーカーの関係性に関する研究
実施期間 2026年3月31日まで
研究機関 大阪大学 消化器内科学
主任研究者 竹原 徹郎
研究目的 炎症性腸疾患(IBD)治療に生物学的製剤や免疫調整剤が導入されてから、内視鏡検査による粘膜治癒が治療効果評価に用いられるようになってきています。しかし内視鏡検査は侵襲性が強く患者さんの負担も大きいことから、より低侵襲で有用な炎症マーカーの確立が求められています。そこで今回、IBDの患者さんにおいて後方視的に、LRGや既存の炎症マーカーと臨床症状、内視鏡的活動度、組織学的重症度等との関連を評価することにより、実臨床でのIBDの病態と炎症マーカーの関係性を検討することを目的として、この研究を行います。
対象 本研究は、大阪大学医学部附属病院に2019年10月1日以降にIBD(クローン病、潰瘍性大腸炎)で通院中の患者さんで、16歳以上の方を対象とします。
研究方法 当院の電子カルテより患者さんの診療情報(診断、病型、診断日、性別、年齢、身長、体重、喫煙歴、飲酒歴、家族歴、治療歴)や臨床症状(腹痛、発熱、排便回数、血便の有無)、血液検査・便検査、内視鏡検査、組織検査について、後ろ向きに調査させて頂きます。これらを比較し、炎症マーカーの変動に関わる因子の検討を行います。また、過去に採取した研究用血清や便検体を用いて、炎症マーカーを測定させて頂くことがあります。
利用する者の範囲 大阪大学消化器内科学において、大阪大学医学部附属病院のデータを集計・解析させていただきます。
試料・情報の管理について責任を有する者の氏名または名称 大阪大学消化器内科学 良原丈夫(寄付講座助教)
プライバシーの
保護
本研究では大阪大学医学部附属病院にて通院中の炎症性腸疾患患者さんを研究対象とします。プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には、研究対象にしませんので、2026年3月31日までに担当医もしくは下記までお申し出ください。
ご連絡いただいた時点以降の研究で、研究対象から除かせていただきます。
本研究に関する
問い合わせ先
大阪大学 消化器内科学 良原 丈夫(寄付講座助教)
連絡先電話番号:大阪大学 消化器内科学(06-6879-3621)