大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究

 
研究課題 内視鏡的寛解の潰瘍性大腸炎患者における 1 年以内のステロイド投与歴と再燃の検討
実施期間 2025年12月31日まで
研究機関 代表施設:横浜市立市民病院 消化器内科
主任研究者 横浜市立市民病院 消化器内科 福田 知広
研究目的 この研究は、臨床的寛解(症状が消失した状態)、内視鏡的寛解(内視鏡的に大腸粘膜の炎症が抑えられている状態)を達成している潰瘍性大腸炎患者さんにおいて、1 年以内にステロイド使用歴のある方と、1年以内にステロイド使用歴のない方を比較して、ステロイドによる寛解導入療法を必要とする重篤な疾患活動性があったことが、その後に重篤な再燃のリスクが高いことを検証することを目的としています。
対象 2017 年 1 月~12 月の間に当院において下部内視鏡検査を実施した 16 歳以上の潰瘍性大腸炎の患者さんを対象としています。
研究方法 本研究では、対象患者さんの電子カルテから診療記録として生年月日、性別、潰瘍性大腸炎診断日、喫煙歴、内視鏡検査施行日、罹患範囲、排便回数、直腸出血、治療歴、ステロイド開始日、下部内視鏡検査所見、 血液検査所見、病理組織学的寛解の有無、再燃の有無等を収集し、調査票へ入力します。入力した調査票は研究事務局(横浜市立市民病院 消化器内科)で保管され、集計・解析されます。
本研究により、ステロイド治療歴の有無に応じた治療戦略の最適化を図ることで潰瘍性大腸炎の治療成績の向上につながる可能性があります。
利用する者の範囲 主たる研究機関である横浜市立市民病院と、大阪大学医学部附属病院を含めた共同研究機関で収集され匿名化された情報は横浜市立市民病院消化器内科内のコンピュータでデータベース化され、集計・解析されます。
代表研究機関(責任者):
横浜市立市民病院(福田知広)
共同研究機関(責任者):
名古屋大学医学部附属病院(澤田つな騎)、東京慈恵会医科大学(澁谷尚希)、順天堂大学医学部附属練馬病院(福生有華)、 北里大学北里研究所病院(宮谷侑佑)、東邦大学医療センター佐倉病院(松岡克善)、京都第二赤十字病院(堀田祐馬)、獨協医科大学医学部(富永圭一)、医療法人潤愛会 鮫島病院(西俣 伸亮)、大阪大学(竹原徹郎)、滋賀医科大学(今井隆行)、浦添総合病院(金城福則)、鳥取大学(磯本一)、旭川医科大学病院(安藤勝祥)、横浜市立大学附属市民総合医療センター(国崎玲子)、名古屋市立大学(尾関啓司)、奈良県立医科大学(守屋圭)、虎の門病院(松井啓)、宮崎大学医学部附属病院(山本章二朗)、愛知医科大学(杉山智哉)、慶應義塾大学病院(清原裕貴)、杏林大学病院(森久保拓)
試料・情報の管理について責任を有する者の氏名または名称 大阪大学消化器内科学 新崎信一郎(講師)
プライバシーの
保護
本研究では大阪大学医学部附属病院にて通院中の炎症性腸疾患患者さんを研究対象とします。プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には、研究対象にしませんので、下記の連絡先までお申し出ください。また、ご自身のデータを研究に使ってほしくないとお考えの場合は、2022年9月30日までに担当医もしくは下記までご連絡ください。
本研究に関する
問い合わせ先
大阪大学消化器内科学 新崎 信一郎(講師)
連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621)