大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究
研究課題 | 潰瘍性大腸炎における発症年齢とステロイド大量静注療法の効果との関連に関する研究 |
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実施期間 | 2025年3月31日まで |
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研究機関 |
京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 医療疫学分野 北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター 獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座 杏林大学医学部 消化器内科学 大阪大学 消化器内科学 |
主任研究者 | 竹原 徹郎(大阪大学消化器内科学・教授) |
研究目的 |
潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis; UC)は、主として粘膜を侵し、びらんや潰瘍を形成する大腸のびまん性非特異性炎症疾患です。UC は比較的若い年齢層で発症する疾患ですが、近年では高齢期になって初めて発症する患者が増加していることが世界的に問題となっています。また、高齢発症のUCの方が非高齢発症のUCよりも発症後1年以内に手術となるリスクが有意に高いことが示されていますが、ステロイド大量静注療法は重症化したUC患者に対して高い有効性を示す内科治療であり、外科手術を回避するための重要な治療です。 活動性UC患者におけるステロイド大量静注療法の効果がUCの発症年齢と関連しているかを明らかにすることを目的として全国多施設での後ろ向き調査を行います。 具体的には高齢発症 UC 患者と非高齢発症 UC 患者におけるステロイド大量静注療法の効果を比較検討し、併せて、その他の患者因子についても同様に比較検討をします。本研究によって、活動性 UC に対してステロイド大量静注療法を施行する際には、発症年齢を加味した診療の必要性を明らかにすることが期待できます。 |
対象 | 本研究は当院及び共同研究機関に入院いただき、2014 年 4 月 1 日から 2019 年 7 月 31 日までにステロイド大量静注療法が開始された活動性潰瘍性大腸炎の18歳以上の患者さんを対象としています。 |
研究方法 | 各施設の診療録を用いて、ステロイドの大量静注療法を受けた潰瘍性大腸炎症例の患者さんの背景因子、臨床症状、潰瘍性大腸炎に対する治療、有害事象の発現の有無等について調査をします。得られた情報を匿名化した形でデータシートへ記入し、研究代表施設(京都大学社会健康医学系専攻 医療疫学分野)へ集約の上解析を行います。 |
利用する者の範囲 | 大阪大学医学部附属病院および共同研究機関において得られた情報は、研究代表施設である京都大学社会健康医学系専攻 医療疫学分野に集積され、利用・解析されます。 |
試料・情報の管理について 責任を有する者の 氏名または名称 |
大阪大学消化器内科学 新崎信一郎(講師) |
プライバシーの 保護 |
本研究では大阪大学医学部附属病院で当該期間に入院していただいていた潰瘍性大腸炎の患者さんを研究対象とします。プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には、研究対象にしませんので、下記の連絡先までお申し出ください。また、ご自身のデータを研究に使ってほしくないとお考えの場合は、2020年7月30日までに担当医もしくは下記までご連絡ください。 |
本研究に関する 問い合わせ先 |
大阪大学消化器内科学 新崎 信一郎(講師) 連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621) |


