大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究

 
研究課題 自己免疫性膵炎診療に関する多施設共同観察研究
実施期間 2023年3月31日まで
研究機関 大阪大学 消化器内科学
主任研究者 竹原徹郎(大阪大学消化器内科学・教授)
研究目的 自己免疫性膵炎は、膵臓で生じる免疫異常が原因となり、慢性的な膵炎を引き起こす病気です。黄疸や腹痛など症状がある症例ではステロイドなどの免疫抑制剤が使用されますが、症状のない症例では経過観察がなされることもよくあります。ステロイド治療による治療効果は非常に高く有用な治療であることが明らかになっていますが、ステロイド治療を中止した症例の中には再燃(再度病気が出現すること)しやすい症例もあり、どのような症例でステロイドが効きにくいのか、また再燃しやすいかという点はまだはっきりとわかっていません。またステロイドは副作用があるため、少量のステロイド投与で治療がなされることもありますが、十分な治療効果が得られることも経験され、治療のために必要なステロイド開始量についても明らかにはなっていません。
本研究の目的は、大阪大学消化器内科および大阪大学消化器内科関連施設で自己免疫性膵炎に対して診療がなされている患者さんを対象として、多施設における自己免疫性膵炎診療の現状を把握し、ステロイド治療と寛解・再燃率・膵機能の経過、副作用との関係を明らかにすることを目的としています。
対象 大阪大学医学部附属属病院および大阪大学消化器内科関連施設において、2015年から2021年3月の期間に、自己免疫性膵炎と診断され、診療を行っている方を対象としています。
研究方法 大阪大学医学部附属病院および大阪大学消化器内科関連施設の電子カルテより、下記の情報や試料を収集します。収集したデータから、自己免疫性膵炎診療の現状を把握し、ステロイド治療と寛解・再燃率・膵機能の経過、副作用との関係を解析します。
情報:カルテ番号、病歴(現病歴・併存疾患・既往歴・家族歴・嗜好歴)、診断時の画像所見および画像経過所見、治療内容および経過、経時的な血液検査所見、転帰、診療経過中の他臓器癌の有無
利用する者の範囲 参加施設から収集・集積したデータを利用、解析します。
試料・情報の管理について
責任を有する者の
氏名または名称
大阪大学消化器内科学 重川 稔(助教)
プライバシーの
保護
プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。試料・情報が当該研究に用いられることについて、患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には、研究対象にしませんので、下記の連絡先までお申し出ください。ご自身のデータを使ってほしくないとお考えの場合は、下記にご連絡ください。
本研究に関する
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<照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先>
・担当者の所属・氏名:大阪大学消化器内科学 重川稔(助教)
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