大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究
研究課題 | 肝細胞癌における経皮的ラジオ波焼灼療法における予後規定因子の後向き検討-多施設共同研究- |
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実施期間 | 2018年3月31日まで |
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研究機関 | 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 および以下の関連施設 大阪厚生年金病院 内科、 市立池田病院 消化器内科 国立病院機構大阪医療センター 消化器科、 大阪労災病院 消化器内科 大阪府立成人病センター 肝胆膵内科、 関西労災病院 消化器内科 なお,本研究の進行にともない,共同研究機関と研究分担者が追加されることがあります。 |
主任研究者 | 竹原 徹郎・大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学・教授 |
研究目的 | 経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)は肝細胞癌(HCC)に対する低侵襲な根治治療法として広く臨床応用されており、初発HCCに対してRFAを施行した症例においては5年生存率が50-70%と良好な予後が報告されています。しかしながらRFA適応内病変であっても治療後早期に再発をきたし、予後不良の症例も存在します。HCCに対する根治療法としてはRFAの他に肝切除術、肝動脈化学塞栓術(TACE)があり、さらに最近になって放射線治療の有効性も示唆されています。このような現状において、いかなるHCCがRFAにて良好な予後が期待できるのか、あるいはRFAでは根治の可能性が低く、他の治療法を考慮すべきHCCはどのようなものかを検討することはHCC診療における重要な課題となっています。そこで本研究では、多施設共同研究にて初発HCCに対してRFAを試行した症例を後向きに集積して、RFA治療効果を規定する腫瘍因子、患者因子、治療因子を明らかにすることを目的とします。 |
対象 |
2003年4月より2013年3月までの11年間に、当院ならびに協力施設において、初発HCCに対してRFAを施行した症例を対象とします。なお20歳以上の症例を対象とします。 予定症例数:当院100例、全体合計300例 |
研究方法 |
当院ならびに分担施設においてRFAを施行した初発HCC症例を後向きにデータベースに登録します。登録項目はカルテ調査を行い、患者背景因子(RFA施行前)、患者血液検査所見(RFA施行前)、腫瘍因子(RFA施行前)、治療因子、予後をデータベースに入力します。 集積した症例において、全生存率、無再発生存率、無疾患増悪生存率に寄与する各種臨床因子をログランクテストやCox比例ハザードモデルにて解析を行い、RFA治療効果に影響を与える各種臨床背景因子や治療因子の詳細な検討を行います。なお、分担施設における入力データは当院のデータベースに保存するため、各分担施設で連結可能匿名化を行った上で、パスワード保護された電子記憶媒体を介して郵送で当院に送付されます。 |
プライバシーの 保護 |
本研究ではRFA治療を受けられた初発肝細胞癌患者様を研究対象とします。 プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。ご自身のデータを研究に使ってほしくないとお考えの場合には、2014年9月1日までに下記までご連絡ください。 |
本研究に関する 問い合わせ先 |
大阪大学消化器内科学 阪森 亮太郎(講師) 連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621) |


