大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究

 
研究課題 Fontan手術後の肝癌発症因子の解明
実施期間 2017年3月31日まで
研究機関 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学
主任研究者 竹原 徹郎・大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学・教授
研究目的 Fontan手術(右房肺動脈バイパスによる心臓奇形修復術)を受けた先天性心疾患患者において、術後の遠隔期に肝硬変や肝細胞癌を合併の報告が増加しています。しかしFontan術後の肝細胞癌発症症例についての多数例での検討は少なく、その発症機序および危険因子について明確な報告はありません。そこで当院に受診歴のある追跡可能なFontan術後患者の背景を後ろ向きに集積し、肝癌発症に寄与する因子を明確にすることを目的とします。
対象 1980年1月1日から2014年3月31日までのFontan手術を受けられた患者を対象に、1980年4月1日~2014年3月31日までの間の肝細胞癌発症に関与すると考えられる背景因子、診療に用いられた検査結果や投薬内容のデータを当院診療録から収集します。具体的には、手術術式、心機能・肝機能の推移、血液検査結果、画像検査結果、投薬内容、併存症などを検討項目とします。
研究方法 今回の研究は、1980年1月1日から2014年3月31日までにFontan手術を受けた患者50人を対象とし、当院の診療情報を電子カルテより収集する、単施設・後ろ向き研究です。
プライバシーの
保護
本研究ではFontan手術を受けられた患者さんのすでに収集された診療情報(検査結果のデータ・画像等)のみを研究対象とします。 プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。ご自身のデータを研究に使ってほしくないとお考えの場合には、2014年9月1日までに下記までご連絡ください。
本研究に関する
問い合わせ先
大阪大学消化器内科学 阪森 亮太郎(講師)
連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621)