大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究
研究課題 | 分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の前向き追跡調査(多施設共同研究) |
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実施期間 | 2019年1月31日まで |
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研究機関 | 大阪大学医学部附属病院 消化器内科 および日本膵臓学会・嚢胞性膵腫瘍委員会「分枝型IPMN前向き追跡調査研究チーム」に属する以下の施設 手稲渓仁会病院 消化器内科、 琴似ロイヤル病院 消化器内科 山形大学 消化器内科、 仙台市医療センター 消化器内科 東京女子医科大学 消化器内科、 千葉県がんセンター 消化器内科 東京大学 消化器内科、 大阪府立成人病センター 肝胆膵内科 愛知県がんセンター 消化器内科、 尾道総合病院 消化器内科 など |
主任研究者 | 竹原 徹郎 |
研究目的 | 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は大きく主膵管型と分枝型に分けられますが、分枝型は腺癌のほか腺腫や過形成病変があり、手術適応例と経過観察例が存在します。このため、分枝型IPMNの自然史と悪性化率の解明とともに、膵癌の早期発見および合併頻度をより明確にする必要があり、本邦での統一した画像検査法と間隔による多施設共同での前向き追跡研究を計画しました。分枝型IPMN例を登録し、前向きに追跡調査を行い、IPMNの自然史、悪性化、通常型膵癌発生について検討します。本研究は日本膵臓学会・嚢胞性膵腫瘍委員会の主導で行われます。 |
対象 |
以下の基準をみたす方を対象とします。 (予定症例数 当院:20例、全体:2000例) ・適格基準 1)分枝型IPMNと診断した例のうち、MRCP(Magnetic Resonance Cholangiopancreatography)で主膵管との交通が確認された10mm以上の分枝拡張例とします。主膵管との交通がMRCPで確認出来ない例については、ERCP(Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography)にて主膵管との交通が確認された場合は登録可とします。また、内視鏡的に乳頭開大や粘液の排出の確認、あるいはERCPの膵管内の粘液の確認によっても登録可とします。 2)現在経過観察中のIPMN例、IPMN切除例(新規)の残膵の経過観察も対象とし、残膵にIPMNを有する例および有しない例も登録します。 ・除外基準 1)嚢胞-主膵管の交通と粘液が確認出来ない例 2)主膵管径10mm以上(主膵管型IPMNの除外のため) 3)診断時膵癌合併例 4)MRCP撮像困難例 5)腎機能障害、造影剤アレルギーなど造影CT(Computed Tomography)撮像困難例 6)EUS(Endoscopic Ultrasound Sonography)施行困難例 7)インフォームド・コンセントの得られない例 8) 20歳未満の症例 9)その他、研究分担医師が本研究の対象として不適格と判断した例 |
プライバシーの 保護 |
本研究では、分枝型IPMNの患者さんを研究対象とします。プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。 |
本研究に関する 問い合わせ先 |
大阪大学消化器内科学 重川 稔(助教) 連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621) |


