大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究
研究課題 | 肝硬変に対する新規治療法の開発にむけた標準治療群の臨床データに関する検討 |
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実施期間 | 2030年3月31日まで |
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研究機関 | 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 大阪大学大学院医学系研究科 消化器外科学 |
主任研究者 | 大阪大学大学院医学系研究科 消化器外科学 教授 江口英利 |
研究目的 | 肝硬変は、肝臓の著明な線維化と再生結節の形成を示すウイルス性、アルコール性、非アルコール性脂肪性、自己免疫性などの様々な肝疾患の終末像であり、消化管出血や腹水、浮腫や黄疸などの肝機能低下や血流障害に伴う重篤な症状を認めることから、生命機能を維持できずに死に至る肝不全へと繋がる病態です。現時点で肝不全に対する確率した根治治療としては唯一肝移植に限りますが、本邦においてドナー不足の問題があり十分には普及していません。また、手術自体が高度侵襲を伴うことや術後の免疫抑制剤の投与による易感染性により生活の質の低下は避けられないことなどの問題点があり、適応は制限されます。この背景を踏まえ、肝移植に替わり得る新たな再生医療の開発を目指し、自己由来筋芽細胞シート移植術による肝線維化の改善について研究を行い有効性の確認を行ってまいりました。今後、自己筋芽細胞シートを用いた肝硬変に対する有効性を評価する医師主導治験を開始することを目標とし、その準備として治験の対象となるChild-Pugh分類B以上の非代償性肝硬変患者に対して標準治療を行った際の臨床データについて集積および解析を行います。 |
対象 | 2023年1月から2030年3月までに、当院の消化器外科および消化器内科を受診されたChild-Pugh分類B以上の非代償性肝硬変の患者さん。 |
研究方法 | 受診開始から1年間におけるChild-Pughスコア変化量、自覚症状、他覚所見、血液学的検査結果、肝線維化マーカー、内視鏡検査結果、腹部超音波検査結果、肝機能評価について集積および解析を行います。 |
利用する者の範囲 | 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 大阪大学大学院医学系研究科 消化器外科学 |
試料・情報の管理について 責任を有する者の 氏名または名称 |
大阪大学消化器内科学 小玉尚宏(助教) |
プライバシーの 保護 |
研究対象者のプライバシーは厳重に守られ、また、その他人権に関わる事項についても十分な配慮がなされます。本研究の登録の際には氏名やカルテ番号等の個人情報の匿名化を行うため、研究対象者の名前や個人情報が特定・公開されることはありません。収集した臨床情報に関しては、個人情報の保護に細心の注意を払い、情報の漏洩、紛失、転記、不正な複写などがないように研究を実施します。本研究への情報提供を拒否される方は遠慮なく下記問い合わせ先まで申し出て下さい。 |
本研究に関する 問い合わせ先 |
大阪大学消化器内科学 小玉尚宏(助教) 連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621) |


