大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究

 
研究課題 炎症性腸疾患関連遺伝子解析に関する研究
実施期間 2021年12月31日まで
研究機関 代表研究機関名 研究責任者名 職名
 大阪大学大学院 竹原 徹郎 教授
共同研究機関名 各機関研究責任者名 職名
 理化学研究所 山本 一彦 チームリーダー
 東京大学医科学研究所 清野 宏 特任教授

主任研究者 大阪大学大学院 医学系研究科 消化器内科学・准教授・飯島 英樹
研究目的 この研究は,遺伝子の作りや働き具合から,あなたが今かかっている病気や将来かかるかも知れない病気との関係を調べます.炎症性腸疾患は生まれながらの体質(遺伝的素因)や日々の生活で受ける影響(環境因子)により発症することが知られています。この研究は、さまざまな遺伝子多型(一般的に認められる遺伝子配列のバリエーション)やエピゲノムによる遺伝子が受ける修飾について調べます。炎症性腸疾患の方とそうでない方の間で違いがある場所を探すことで、炎症性腸疾患と関係する遺伝子を調べようとするものです。
対象 2014年-2019年に大阪大学において実施した研究課題「炎症性腸疾患関連遺伝子解析に関する研究」への参加に同意され、検体を提供された方。 また、「超高速DNAシーケンサーを用いた疾患原因ゲノム領域の同定と情報解析法の確立、および参照配列データの作成に関する研究(承認番号702)」で同意を頂いた炎症性腸疾患患者さんも対象とします。
研究方法 すでに採血により得られた血液より抽出したDNA(匿名化されております)を理化学研究所に送り、ゲノムの塩基配列を読み取ります。また、血液および切り取った後の組織を理化学研究所に送り、RNAと蛋白質を抽出し、解析を行います。読み取った塩基配列等の解析データを理化学研究所にて必要人数分のデータを集め、管理します。集めたデータ同士を比較、解析し、どのような遺伝子やエピゲノムの変化が炎症性腸疾患に関わるのか調べます。また、匿名化した(誰のものかわからなくした)データを東京大学医科学研究所に送り、解析を行います。 本研究で得られた検体、データを「多層的オミクス解析による疾患病態の解明」(承認番号:734-7、研究責任者:岡田随象・医学系研究科 遺伝統計学・教授)の研究のために用いる可能性があります。
利用する者の範囲 生体試料 (ゲノム)
試料・情報の管理について
責任を有する者の
氏名または名称
大阪大学大学院 医学系研究科 消化器内科学・准教授・飯島 英樹
プライバシーの
保護
すべての個人情報については、法律や倫理指針に基づき、情報保護とプライバシー尊重の原則を遵守いたします。  あなたの血液などの試料や診療情報は、分析する前に診療録や試料の整理簿から、住所、氏名、生年月日などを削り、代わりに新しく符号をつけます。あなたとこの符号を結びつける対応表は、大阪大学において厳重に保管します。このようにすることによって、あなたの試料や情報は、解析を行う研究者にも、あなたのものであると分からなくなります。  試料・情報が本研究に用いられることについて、患者さんもしくは患者さんの代理人の方が研究参加を拒否される場合は、研究対象から取り除きますので、以下の連絡先までお申し出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。なお、お申し出をいただいた時点で、既に解析が進んでいる場合や論文化されている場合には、研究対象から取り除くことができない場合があることをご了承ください。
(注意)
自主臨床研究申請の際に、研究計画書の項目「14.インフォームド・コンセントの手続き」にて「2)インフォームド・コンセントを省略して研究を行う。」を選択した場合は、研究情報を当科ホームページ上で公開し、研究対象者が対象者になることを拒否できるようにすることが必要なので、拒否可能であること及び拒否できる期限を記載することが必要です。拒否できる期限に関しては、以前臨床試験部に問い合わせましたが、常識的な期間であれば我々で設定可能とのことです。大阪大学消化器内科学では基本的に自主臨床研究公開後3か月後を拒否期限の締切としております。特別な事情がなければ、当書類作成の翌月1日から3ヶ月後を締切として記載して下さい。
本研究に関する
問い合わせ先
大阪大学消化器内科学 飯島 英樹(准教授)
連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621)