大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究
研究課題 | 腸管超音波検査における、Real-Time Virtual Sonographyの有用性の検討 |
---|
実施期間 | 2016年10月31日まで |
---|---|
研究機関 | 大阪大学 消化器内科学 |
主任研究者 | 飯島 英樹 |
研究目的 | 超音波検査は侵襲性がないため、消化器領域でも肝疾患、膵疾患などで広く用いられてますが、消化管における腹部超音波検査は腸管の可動性や腸管内のガスの問題などのため、習熟が難しく、あまり広まっていません。近年、Real-Time Virtual Sonography (RVS)と呼ばれる、あらかじめ施行された腹部CT検査の結果を、超音波検査を行う時に同期させて表示するシステムが開発され、肝臓においては特に肝癌に対する治療時などに応用され、その有用性が示されています。本研究では、腸管超音波検査を施行し、Real-Time Virtual Sonography(RVS)を利用した検者と、利用しなかった検者において、検査の正確性、迅速性について有用性を調べることを目的とします。RVSを用いることにより、超音波走査の際にあらかじめ撮影したCTの画像が超音波画像と協調して得られるため、検者は対象の腸管の観察が容易になる可能性があります。 |
対象 | 消化管疾患患者さんを対象とします。 I.選択基準 以下の選択基準を全て満たし、除外基準に該当しない患者さんを対象とします。 1)当院に入院・通院中の消化管疾患患者さん 2)腸管の評価を要する者(炎症性腸疾患、大腸癌など) 3)6ヶ月以内に腹部CT検査施行歴がある者 4)同意取得時の年齢が20歳以上の者 5)本試験に対し十分なインフォームド・コンセントの上同意の得られた者 II.除外基準 1)腹部CT施行後に腸管切除術を施行した患者さん 2)医師が不適当と判断した患者さん 予定症例数:当院の消化管疾患患者さん20名の方に参加いただきます |
研究方法 | この研究への参加に同意された後に、RVSを使用する者と使用しない者の合計2人の検査施行者が腹部超音波検査を行わせて頂き、検査の精度を比較します。RVSを使用して検査を行う場合は以前に診療で施行した腹部CTのデータを使用致します。 |
プライバシーの 保護 |
本研究では消化管疾患の患者さんを研究対象とします。プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。 |
本研究に関する 問い合わせ先 |
大阪大学消化器内科学 飯島 英樹(講師) 連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621) |


