大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究

 
研究課題 肝硬変患者における背景肝疾患および予後の経時的推移に関する検討
実施期間 2027年12月31日まで
研究機関 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学
主任研究者 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 教授 竹原徹郎
研究目的 肝硬変は肝疾患の終末像の1つであり、ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪肝炎(non-alcoholic steatohepatitis, NASH)など様々な肝疾患に起因します。肝硬変の患者さんでは、肝機能の低下に加え、肝細胞癌や門脈圧亢進症に伴う様々な合併症を併発する可能性があります。近年、B型肝炎ウイルスに対する核酸アナログ製剤やC型肝炎ウイルスに対する直接作用型抗ウイルス薬の登場により、ウイルス性肝炎に由来する肝硬変患者さんは減少傾向ですが、生活習慣の変化に伴いNASHに由来する肝硬変患者さんの増加が見られており、肝硬変患者さんの背景肝疾患の変容が予想されます。しかし、これらの肝硬変患者さんの背景肝疾患の経時的変化は十分には検討されていません。また、肝硬変治療薬に関しても近年様々な薬剤が使用可能となりましたが、それらの薬剤が肝硬変患者さんの生命予後をどの程度改善したのかは明らかではありません。本研究は、肝硬変患者の成因や治療状況、肝細胞癌の有無および生命予後の経時的な推移を明らかにすることを目的とします。
対象 2008年1月以降に当院で、肝硬変と診断された方
研究方法 2008年1月以降に当院にて、肝組織検査もしくは臨床検査等で肝硬変と診断され通院されている患者さんについて、電子カルテ情報を基に背景肝疾患、背景肝疾患に対する治療状況、肝細胞癌の合併の有無、肝予備能、生存期間などを評価し、その経時的変化を検討します。
利用する者の範囲 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学(研究責任者:竹原徹郎)
試料・情報の管理について
責任を有する者の
氏名または名称
大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 講師 疋田隼人
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大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 疋田隼人(講師)
連絡先電話番号:06-6879-3621 (大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学)