大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究
研究課題 | 非アルコール性脂肪性肝疾患における細胞死機構の解明 |
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実施期間 | 2019年7月30日まで |
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研究機関 | 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学、消化器外科学 |
主任研究者 | 竹原 徹郎 |
研究目的 | 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)とは、過度な飲酒がないにもかかわらず、肝細胞に脂肪(中性脂肪)が沈着して肝障害を引き起こす病態である。一部は進行性で肝硬変や肝がんを発症するが、未だ有効な治療薬は存在しない。肝障害の誘導機序として、オートファジー機構の破綻とアポトーシスの誘導の関与が、細胞実験やマウスモデルを用いた基礎的検討から示唆されている。しかし、臨床検体を用いた検討は十分なされていない。そこで、本研究では臨床検体を用いた検討により、非アルコール性脂肪性肝疾患の新規治療の開発につなげることを目的とする。 |
対象 |
選択基準 肝切除術(肝腫瘍摘出目的などで)を受ける20歳以上の患者 消化器外科において研究計画08226による包括同意得た患者 除外基準 (1) HBV、HCVに罹患している患者 (2) 飲酒量がエタノール換算20g/dayより多い患者 (3) その他、研究責任医師または研究分担医師が不適当と判断した患者 予定症例数と設定根拠 予定症例数:①当院 50例 |
研究方法 | 手術検体に余剰が生じた際に、肝臓を1g程度ご提供いただき、いただいた肝組織より蛋白抽出、RNA抽出を行い、オートファジー及び細胞死機構などに関する蛋白発現解析を行うとともに、一部の切片はHE染色、脂肪染色を行いNAFLDの程度を評価する。また免疫組織染色によるオートファジー及び細胞死機構に関する蛋白発現解析や電子顕微鏡像による組織態学的な評価も行う。 |
プライバシーの 保護 |
プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。また、消化器外科・研究計画08226に包括同意された患者さんでご自身のデータを研究に使ってほしくないとお考えの場合には下記までご連絡ください。 |
本研究に関する 問い合わせ先 |
大阪大学消化器内科学 疋田 隼人(助教) 連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621) |


