大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究

 
研究課題 切除肝組織を用いたヒト肝細胞キメラマウスの作成と応用
実施期間 2019年4月30日まで
研究機関 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学、消化器外科学
主任研究者 竹原 徹郎
研究目的 ウイルス性肝炎の病態の解明や画期的な治療法の開発には、肝炎ウイルスの感染が成立する小動物モデルが必要である。しかし、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスはヒト以外にはチンパンジーにしか感染が成立しない。そのため、本研究課題では免疫不全マウスにヒト肝細胞を投与することにより、ヒト肝細胞キメラマウス作成を行う。さらにこのマウスにB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスを感染させ、病態解明やウイルス排除に効果的な薬剤を検討することで、ウイルス性肝疾患の新規治療の開発につなげることを目的としている。
対象 選択基準
大阪大学医学部附属病院で肝切除術(肝腫瘍摘出目的の肝切除術や肝移植の際のドナー肝摘出目的の肝切除術)を受ける20歳以上の患者

除外基準
(1) HBV、HCV、HIVに罹患している患者
(2) その他、研究責任医師または研究分担医師が不適当と判断した患者。

予定症例数
  予定症例数:当院 100例 
研究方法 手術検体に余剰が生じた際に、肝臓を5g程度ご提供いただき、そこから肝細胞を単離する。単離した肝細胞を用いて、ヒト肝細胞キメラマウスを作成する。作成したヒト肝細胞キメラマウスを用いて、B型及びC型肝炎ウイルス感染実験を行い、薬剤感受性などを検討する。
プライバシーの
保護
プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。
本研究に関する
問い合わせ先
大阪大学消化器内科学 疋田 隼人(助教)
連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621)