大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究

 
研究課題 食道癌手術後の異時性胃癌に対する全国実態調査
実施期間 2021年3月31日まで
研究機関 日本食道学会食道外科専門医認定施設
主任研究者 研究事務局;食道学会研究推進委員会
研究責任者;藤也寸志(九州がんセンター 消化管外科)
研究目的 食道癌の手術では、食道を切除したあとに胃を持ち上げて再建することが一般的です。近年、手術後の胃に胃癌が見つかることが増えていますが、全国的な調査は行われておらず、治療法や治療成績などの実際はよくわかっていません。
食道癌の診療で中心的な役割を果たしている全国の施設からデータを集積して、解析することにより、食道癌手術後の胃癌に対する治療成績の向上を図ります。
日本食道学会の食道外科専門医認定施設 において、食道癌手術後に胃癌の診断を受けた患者さんの診療録を調査します。手術から胃癌診断までの期間や診断法、治療法、治療成績などを調べます。研究事務局においてデータを集積し、本邦における食道癌手術後胃癌の診療の実際を明らかにします。
対象 大阪大学を含む共同研究機関において、2001年1月1日から2015年12月31日までに食道癌手術後に胃癌の診断を受けた患者さんを対象にします。診療記録から得られたデータを詰めて解析します。
研究に用いる試料・情報の種類 【治療前情報】
①年齢・性別②食道癌に対する手術術式(胃管の種類:全胃・亜全胃・細径、再建経路、吻合法)③食道癌の病理組織学的因子(組織型、TNM、進行度)④手術から診断までの日数とフォローアップの方法・頻度(特に上部消化管の精査)⑤胃管癌の発見の契機と診断法⑥H.pylori 保菌状態⑦喫煙歴、飲酒歴⑧胃管癌の部位(ステープルラインとの関係も含む)、肉眼型、組織型、治療前進行度⑨他臓器の重複癌の有無および時期
【治療情報】
①治療法(内視鏡的切除、外科的切除、非切除治療)②非切除治療の内容、期間③内視鏡的切除の場合の術式(切除法、切除径、根治度転帰・最終確認日)④外科的切除の場合の手術術式(切除範囲、再建臓器・再建術式と経路、胸腔鏡下/縦隔鏡下の併用、など)、補助療法の有無
【治療後情報】
①胃管癌の組織型、TNM(とくにリンパ節転移の部位と個数)、切除度②治療中/後の合併症③転帰・最終確認日④再発の状況(食道癌か胃管癌の再発か、再発時期、再発部位)
利用する者の範囲 日本食道学会
試料・情報の管理について
責任を有する者の
氏名または名称
大阪大学消化器内科学 林 義人
プライバシーの
保護
プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。
本研究に関する
問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
大阪大学消化器内科学 林 義人
電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621)