大阪大学 消化器内科学 自主臨床研究
研究課題 | 除菌後胃癌の内視鏡像と組織学的特徴に関する検討 |
---|
実施期間 | 2019年3月31日まで |
---|---|
研究機関 | 大阪大学 消化器内科学 |
主任研究者 | 竹原 徹郎(大阪大学消化器内科学・教授) |
研究目的 | 除菌治療の普及に伴い、除菌後胃癌が増加してきていますが、範囲がわかりにくい病変が多いと報告されています。本研究では、内視鏡的治療を行った早期胃癌を除菌後胃癌と非除菌胃癌に分類し、比較検討することで除菌後胃癌の臨床病理学的特徴を知り、さらに除菌後胃癌を範囲診断困難例と範囲診断可能例に細分類し、非除菌症例と合わせて比較検討することで、除菌後範囲診断困難例の病理組織学的特徴を明らかにすることを目的としています。 |
対象 | 2013年1月から2015年8月の間に術前にNBI(narrow band image)拡大観察による診断を行った後ESD(endoscopic submucosal resection)によって切除された胃腫瘍265病変の患者さん240人を対象とします。 |
研究方法 | 大阪大学医学部附属病院の電子カルテより、IDや生年月日など個人を特定できる項目を除いて収集します。対象病変を除菌群と非除菌群の2群に分け、除菌群をさらに範囲診断可能か困難かに分類し、非除菌群と合わせて比較検討します。具体的には病変のサイズ・色調・部位・肉眼型・病理組織型、背景胃粘膜の萎縮の評価、内視鏡所見、腫瘍表層の病理組織像、窩間部の幅、腺管の深さ、腺窩開口部の幅、免疫染色による悪性度の評価(p53, Ki-67)、粘液形質(MUC5AC, MUC6, MUC2, CD10)の評価をし、それぞれの特徴について比較検討します。 |
利用する者の範囲 | 大阪大学消化器内科において、大阪大学医学部附属病院のデータを利用、解析します。 |
試料・情報の管理について 責任を有する者の 氏名または名称 |
大阪大学消化器内科学 林 義人(助教) |
プライバシーの 保護 |
プライバシー確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で研究解析を行います。また、研究結果を公表する際には、患者さん個人が特定されることはありません。試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には、研究対象にしませんので、下記の連絡先までお申し出ください。ご自身のデータを使ってほしくないとお考えの場合は、2017年3月31日までに下記にご連絡ください。 |
本研究に関する 問い合わせ先 |
大阪大学消化器内科学 林 義人(助教) 連絡先電話番号:大阪大学消化器内科学(06-6879-3621) |


